にきびについて

にきびのイメージ写真

にきびは、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりによって引き起こされる皮膚疾患です。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まると、面皰という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、にきびの元となるアクネ菌が増殖していき、症状を悪化させます。

にきびというと、思春期の一時的な病気だと思われている方も多いようですが、大人にも見られます。この場合、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレスや生活環境など、いろいろな要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくいのが特徴です。

にきび痕が残ることもあります

にきびは自然に良くなることも多いのですが、医学的には尋常性ざ瘡というれっきとした皮膚疾患です。にきびができると気分的にもすぐれず、日常生活に影響してきます。にきびケアが不十分だと、患部に色素沈着やクレーターなどが残ってしまうこともあります。にきび痕が残って後悔しないためにも、にきび症状が現れたときは皮膚科を受診するようお勧めいたします。

このようなときは当院をご受診下さい

  • 額や顎、頬などにボツボツとした膨らみができる
  • お肌がギトギトしている
  • 胸や背中にたくさんのブツブツができる
  • 毛孔の出口が黒くなっている
  • にきびが赤く腫れている
  • にきびの孔から膿が出てくる
  • 皮膚が硬く盛り上がっている
など

にきびの治療

にきびの治療にあたっては、まず初めに皮膚の状態、にきびの種類、重症度などを判断します。そのうえで、外用薬や内服薬を使用します。外用薬には、抗生物質、アダパレン、過酸化ベンゾイルなどがあります。内服薬には、抗生物質、ビタミン剤、漢方薬などがあります。こうしたお薬を処方するとともに、赤外線治療やケミカルピーリングを追加することもあります。患者様によっては、針で患部に穴を開けて出口をつくり、毛穴に溜まっている皮脂を押し出すこともあります。なお、適切なスキンケアや生活習慣の改善も大切です。